お餅のカビは削って除去!でもそれで本当に食べれるの?
「サトウの切り餅」などのスーパーで買える切り餅は無菌状態で真空パックされているので、ものすごく長持ちして保存食品としても使えて便利ですよね。
真空パックされている切り餅だと賞味期限は1年以上と驚きです!
しかし、真空パックされていない普通のお餅はどうでしょうか。
年末にお餅つきをしたり、ご近所さんからもらったりして、お正月には家にたくさん餅があるという人も多いんじゃないでしょうか。
お餅は醤油をつけてこんがり焼いたり、お雑煮に入れたりと大活躍でお正月には欠かせない存在ですね。
そしてお正月が終わる頃には鏡開きでさらにお餅がドーンと増えます。
そんなお餅ですが、スーパーで売られている真空パックされているお餅とは違い、すぐにカビが発生してしまいます。
冷蔵庫に入れているからと油断していて「そろそろ食べきれないし冷凍でも・・」と思って手にしてみるとすでにカビがポツポツというのもよくあります。
とはいえ、ポツポツとした少しくらいのカビだったら包丁でゴリゴリ削って除去したら食べれるので問題ないですよね!
なんて、思ってませんか?
実は一度カビが発生したお餅はカビを削って除去しても食べない方がいいのです。
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カビを食べたらどうなるの?
カビは見た目もグロくて絶対に口に入れたらヤバいもの・・という感じはしますが、青カビが生えたブルーチーズとかありますよね。
そもそも本当に口に入れない方がいいものなんでしょうか?
カビによっては害の無いものもあります。
ゴルゴンゾーラなどのブルーチーズには無害の青カビを使用して作っています。
しかし、カビは全て無害というわけではなく、多くのカビは口に入れるとアレルギー症状や食中毒を引き起こす可能性をもっています。
カビには発がん性があるとも言われています。
お餅だけではなく、食品全般で賞味期限や消費期限が切れて生えてくるカビは基本的には有害と考えるべきです!
青緑色のカビを削っただけで、本当にカビを除去できている?
お餅に発生する代表的なカビは青緑色をした青カビです。
青カビは低い温度にも強いので、常温よりはマシですが冷蔵庫でも平気で増殖していきます。
お餅にポツポツと発生している青緑色のカビを包丁などでゴリゴリ落としたら、もう食べられると思いますよね。
私も子供の頃から、お餅にカビが生えた場合は親にゴリゴリ削ってもらって食べていましたよ。
でも、実はゴリゴリ削って除去したカビは、カビの全てではなくてカビのほんの一部だからです。
正確には、色がついたちょっとフサフサしたような箇所はカビの胞子、つまり植物でいう種のようなものなんですね。
お餅表面の色がついているフサフサのところが胞子だとすると、カビの本体はどこにあるんでしょうか?
実はカビの胞子の下には無色で目には見えないけれど、カビ本体である菌糸が植物が地面に根を張るようにお餅の奥まで入り込んでいるのです。
お餅に「カビが生えている」と認識できる状況の場合は、お餅は菌糸だらけの状態なのです。うげー。
菌糸は数センチ単位の大きさなので、全て除去しようと思ったらお餅の大部分を削ることになります。
しかも、無色なので本当に除去できているかはわからないので不安ですね。
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まとめ
少しくらいのカビだったら「大丈夫!」と食べていたのが、少し気持ちが揺らいだんじゃないでしょうか。
菌糸付きのお餅なんて・・・味は変わらないかもしれないですけど、お腹を壊したりしたらイヤですもんね。
下痢ならまだしも、発がん性物質だし。。
やはり確実なのはさっさと冷凍庫に入れてしまうことで、それだけで数ヶ月は保存できます。
水に沈めておく水煮という保存方法もありますが、こだわりがなければ冷凍庫に入れて冷凍保存しておくのが一番シンプルで簡単です。
お餅は冷凍保存していても、焼けば普通に焼き餅として食べれるし、雑煮に突っ込んでも大丈夫だし、お湯で煮れば柔らかくなるし、使い勝手も良いですよ!
うまく保存してお餅を捨てることのないようにしましょう!
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