PGBKとBKの違いって何?どう使い分ける?代用はできるの?
キヤノンのインクを使っている人が気になっていること・・・それは「PGBK」と「BK」のインクって何が違うの??ってことですよね。
「PGBK」インクのカートリッジは大きくて、「BK」インクのカートリッジが小さいっていう違いしかわからない人がほとんどじゃないでしょうか。
この際、「PGBK」インクと「BK」インクの違いや用途(使い分け)などについてしっかりとまとめておきたいと思います。
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「PGBK」と「BK」の違いについて
「PGBK」はキヤノンの公式サイトを見るとブラックと書いてあります。一方、「BK」に関してもブラックと書いてあります。両方ともブラック(黒色)ということですね。では、同じブラックでも「PGBK」と「BK」では一体何が違うのでしょうか。
早速結論なのですが、「PGBK」は文書を印刷する時に使用する黒インクで、「BK」は写真を印刷する時に使用する黒インクです。
え、それだけ?同じ黒インクなのに何に使うかというだけで分けているの?
実は同じ「黒インク」でも、インクの質が違うのです。
少し専門用語になりますが、「PGBK」は顔料インク、「BK」は染料インクです。「PGBK」のPGはPigmentsの略で顔料という意味です。
顔料インクと染料インクの違いは
プリンターの顔料インクと染料インクの違いとは?わかりやすく解説!
で詳しく説明していますが、サクっと要約すると次のような感じです。
- 顔料インク(PGBK)は、紙の表面に色を塗って色をつけるインクで、乾燥が早い。滲みにくい。
- 染料インク(BK)は、紙に染み込ませて色をつけるインクで、色の鮮やかさが表現できる。滲みやすい。
これらの特徴から、ワードやエクセルなどの文書を印刷の時には「PGBK」、写真を印刷する時には「BK」が使用されるというわけですね。
「PGBK」と「BK」インクってどう使い分けてるの?
「BK」インクの方が減りが早いという人は普段から写真印刷をされている方で、「PGBK」インクの方が減りが早いという人は文書印刷が多いのではないでしょうか。
でもどうやってプリンターは「これは文書」だとか「これは写真」だとか判断しているのかわかりますか?
プリンターの機種やパソコンに入っている印刷用ソフト(ドライバー)によっても表記は違いますが、「文書印刷」「標準画質」「普通紙」といった類を選択すると「PGBK」インクが使用され、「写真印刷」「最高画質」「フォト用紙」などを選ぶと「BK」インクが使用されます。
紙の種類を選ぶのは何の意味があるんだろうな〜と思っていたんですけど、こういう意味があったんですね。このことを知るまでは紙の種類は完全に無視してました。
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「PGBK」と「BK」ってそれぞれ代用ができるの?
写真を印刷したいけど「BK」がないから「PGBK」で印刷したり、その逆で文書を印刷したいけれど「PGBK」がないから「BK」で印刷することはできるのでしょうか。
結論から言うと、代用はできます。
- 文書を印刷したいけれど「PGBK」が無い時・・・写真を印刷する設定にする。
- 写真を印刷したいけれど「BK」が無い時・・・文書を印刷する設定にする。
という具合に設定すると代用ができます。
色の違いに関しては個人的な感覚になりますが、写真の印刷に「PGBK(顔料)」を使用してもほとんど違いはわかりません。ただ、文書の印刷に「BK(染料)」を使うと、文書の文字や罫線が少しぼやけたり、滲みやすくなってしまうことに注意が必要です。
文書なんて水に濡らさないから大丈夫と思いがちですが、蛍光ペンで文字の上に線を引いても滲みやすいのでその点は要注意ですよ。
まとめ
「PGBK」インクと「BK」インクの違いについてまとめてみましたが、どうでしたでしょうか。
今まで何となく大きな黒インクと小さな黒インクという違いしかわからなかったのが、グッと鮮明になったのではないでしょうか。
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