児童相談所の役割は?一時保護の理由も調べてみました。
ニュースで、「児童相談所による一時保護」という言葉を度々耳にします。
最近は特に、親が子供に対しての虐待事件が多くてイヤな気持ちになります。
児童相談所とは一体どのような役割があって、一時保護というのは一体何でしょうか?
また、一時保護されるケースはどのような場合があるのでしょうか、調べてみました。
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児童相談所の役割って一体なに?
児童相談所は児童(0歳から17歳)に関する様々な相談を受ける専門機関です。
児童相談所は47の都道府県および20の政令指定都市に設置されています。またそれ以外にも中核市の金沢市と横須賀市にも現在は設置されています。
業務内容は、児童福祉法で次のように記述されています。
- 児童に関する様々な問題について、家庭や学校などからの相談に応じること。
- 児童及びその家庭につき、必要な調査並びに医学的、心理学的、教育学的、社会学的及び精神保健上の判定を行う。
- 児童及びその保護者につき、前号の調査又は判定に基づいて必要な指導を行なうこと。
- 児童の一時保護を行う。
相談内容は、
- 父母の家出や死亡、離婚、入院などによる養育困難
- 未熟児や虚弱児、小児ぜんそくなどの保健相談
- 障害児、発達障害、心身障害などの心身障害相談
- 虚言、家出、浪費癖、静的な逸脱、触法行為などの非行相談
- 性格や行動、不登校などの育成相談
など多岐に渡っていて、児童相談所の職員はとても重要な役割を担っていて、神経を使う職務であることが想像できます。
児童相談所にはこれらの相談に応じるために、精神衛生の知識のある医師や、大学で心理学を学んだ児童心理司(心理判定員)、児童福祉司などの専門員が在籍しています。
相談方法は、電話で189番をかけると、児童相談所の全国共通ダイヤルにつながり、24時間365時間対応してくれています。
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一時保護とは?過去の一時保護になった理由を調べてみました。
児童相談所の役割のひとつで、一時保護というものがあります。ニュースでもよく聞かれる言葉なので、耳にしたことはあるかもしれません。
一時保護の目的は、子供の生命の安全を確保することです。
このまま子供を現在の環境においていては子供の生命の危機がある場合はもちろんのこと、子供の権利の尊重・自己実現にとって明らかに看過できないと判断される場合は、一時保護所に一時保護されます。
一時保護の期間は数日から1年を超えるものまであります。
一時保護をされているケースは様々です。
一番多いのは保護者が保護を希望する「保護者希望」、次に子供自身が保護や救済を求めている「児童希望」です。
一時保護に至る理由をネット上で調べてみました。
- 遅い時間まで仕事をして子供だけで留守番をさせていた。
- 親の体調が悪くどうしようもならない時に、一時保護を要請した。
- 学校の先生が児童の体に暴力の跡があるのを確認し、児童相談所に通報した。
- 親が自殺未遂をした。
- 親からの虐待で逃げ込んだ。
- 親が子供に留守番させて外で泥酔していた。
重大な理由から、一見すると「え?そんなことで?」と思われる理由まで様々あるようです。
まとめ
児童相談所は「通報」されるものと思っていたのですが、思ったよりも児童や保護者本人が相談するケースが多いんですね。
一時保護について、もちろんそのような制度を使わないで生活できるのが一番です。
しかし、どうしてもという時に頼れる制度として頭に入れておきたいですね。
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