うるう秒の挿入は誰が決めてるの?次回はいつ?

うるう秒
うるう秒って忘れた頃に、「うるう秒を挿入します!」なんて発表されて話題になりますよね。

うるう年は4年に1度(ただし、例外もあり)、2月29日を挿入する年としておなじみですが、うるう秒は突然発表されますよね。

このうるう秒の挿入って誰がどんな基準で決めてるのか知っていますか?

いつ誰が決めているかという話に入る前に、まずはそもそもうるう秒って何なのかということを確認しておきたいと思います!

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うるう秒とは?をわかりやすく!

地球うるう年やうるう秒の「うるう」って何のこと何でしょうか。
うるうとは漢字では「閏」と書く事ができて、意味は「余り」という意味です。
つまりうるう秒とは余っている秒のことですね。余分な秒のことです。

かつて、地球が自転1回転する時間から1日の長さを決め、そこから1時間の長さ、1分の長さ、1秒の長さを決めました。

しかし、地球の自転スピードにはわずかに早くなったり遅くなったりと少しのブレがあるんですね。
地球の自転1回転を1日(86400秒)と決めたのに、毎回毎回86400秒でぴったり全く同じ時間をかけて1回転するわけではなく、ほんの少しズレてくるというわけです。

今では数十万年に1秒程しかズレないとされている「原子時計」というものがあり、この原子時計を世界の時間として採用しています。

ほとんど狂わないという原子時計があって、その原子時計が正確に動いているならそれでいいのでは?と思いますよね。

ただ、自転のズレと原子時計がズレてしまうと、「朝の10時なのに真っ暗だ!」なんていずれ朝と夜が逆転してしまうなんてことも長い期間で見ればあり得てしまいます。

だから、原子時計の秒を1秒減らしたり増やしたりして、地球の自転から求めている時間と大きくずれないようにするわけなんですね。

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うるう秒の挿入は誰が決めているの?

うるう秒の挿入って誰が決めているんでしょうか?

次回のうるう秒は

2017年1月1日午前8時59分59秒と
2017年1月1日午前9時00分00秒の間に
2017年1月1日午前8時59分60秒を挿入

することになりました。

うるう秒の話題にやけに敏感な人たちがいます。それはシステムなどの開発運用するエンジニアですね。
うるう秒挿入によってシステムが想定外のエラーを起こす可能性があるため、多くのエンジニアがもしものために出勤する必要があるのです。

まだ7月1日のうるう秒挿入ならいいのですが、元旦に挿入となると、
「何でよりによって元旦なんだよ!」なんてエンジニアから悲鳴が上がります。
「誰が元旦に決めたんだよ!平日にしてくれ!」なんて声もありますね。

確かに元旦にうるう秒を挿入するなんて本当に気が利かないなぁ、なんて思いますよね。
一体誰が決めているんでしょうか。

総理大臣?総務大臣?

いえいえ、このうるう秒は日本の誰が決めるというわけではなく、世界レベルで決めていることなんです。
パリにある国際地球回転・基準系事業(IERS)という機関が決めています。

ズレが0.9秒を超えてしまわないタイミングでうるう秒を挿入することを決定します。

そして実際にうるう秒が挿入されるタイミングというのは決まっていて、

世界時間の12月31日23時59分59秒のあと、もしくは6月30日23時59分59秒のあとに1秒(23時59分60秒)を入れる

と決まっていて、挿入が実施される半年前には発表されます。

上の2つのタイミングの挿入でも調整しきれない場合は、同様に3月31日と9月30日にも行えることとなっています。

上の挿入するタイミングは世界標準時間なので、日本時間では時差で9時間遅くなり、

1月1日8時59分59秒のあと、もしくは7月1日8時59分59秒のあとにうるう秒を挿入する

というわけですね。

元旦にうるう秒の調整が行われる場合、日本ではまだ年が明けて9時間経ってからのうるう秒挿入なのでマシとも言えます。
世界時間のイギリスでは年越しと同時にうるう秒が挿入となるので、年越しのドキドキとうるう秒のドキドキが同時で大変ですね!

うるう秒挿入もあれば削減もありえる?

地球の自転スピードが遅くなればなるほどうるう秒の挿入が必要になってきます。
実際、地球の自転スピードは長い期間で見ると遅くなってきているとされています。
将来はうるう秒を頻繁に挿入必要が出てくるのでは?とも言われます。

徐々に地球の自転スピードが遅くなっていますが、もし何らかの影響で地球の自転スピードが早まった場合は、59分59秒を飛ばして1秒削減するという方法で調整することになっています。

まとめ

地球の自転スピードにわずかなブレが生じて、その自転スピードのブレを調整するためにうるう秒を挿入するなんて、何だかスケールが大きい話でワクワクしますよね!
たかが1秒、されど1秒。
1秒の重みを知ることで、時間の大切さを少し感じられた気がします。

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