靖国神社の例大祭で奉納される真榊(まさかき)とは何?どんな意味があるの?
東京・靖国神社で行われる春季例大祭および秋季例大祭に合わせて内閣総理大臣が真榊(まさかき)を奉納した、というニュースをよく耳にします。
その靖国神社に奉納される供え物「真榊」とは一体何か知っていますか?そして真榊を奉納することにどのような意味があるのでしょうか?
ニュースでしばしば登場する「内閣総理大臣の真榊奉納」ですが、いまいち意味を理解していなかったので調べてみました。
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靖国神社に奉納される真榊とは、一体なんでしょう
真榊は正式にはサカキという植物で、神棚や祭壇に供えられる植物です。
ただ、サカキは温暖な地域で生育するため、関東以北では類似種の「ヒサカキ(非榊)」がサカキの代用として用いられています。
その「ヒサカキ」と区別するために、通常のサカキのことを「真榊(マサカキ)」と呼んでいます。
サカキは、日本では古くから神事で用いられているので、そこから国字としての「榊(木偏に神)」という字が生まれました。
神事で用いられていると言ってもそれほど特別なものではなく、田舎では庭先によく植えられています。
また、楽天市場では安いものでは3000円〜4000円ほどで購入できます。
総理大臣が奉納しているもので5万円ほどの真榊だそうです。(ページTOPの画像参照)
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靖国神社の例大祭とは?そして真榊を奉納する意味は
靖国神社では例大祭は春季例大祭(毎年4月21日〜23日)と秋季例大祭(毎年10月17日〜20日)の2回行われます。
では、例大祭とは一体なんでしょう。
例大祭とは靖国神社独自のものでなくて、一般的に「その神社で定められた日に行われる最も重要な祭祀」のことを言います。
靖国神社の例大祭は、天皇陛下のお使いである勅使が、天皇陛下からの供え物を届けるほどの重要な祭祀であるがうえ、本来ならば内閣総理大臣は参拝すべきという意見も多くありますが、中国や韓国への配慮から、参拝の変わりに真榊を奉納、ということになっています。
靖国神社では真榊を奉納できるのは春季例大祭と秋季例大祭のみと限られています。
よって、靖国神社へ真榊を奉納することは、一般的なお供えと比較しても重要な意味があるというわけです。
まとめ
「真榊奉納」と聞くと、真榊ってどんなに神々しいものだろうと思いますが、実際は庭に植えられているよくある常緑樹なんですね。
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