高齢者の運転免許返納のメリットってあるの?代わりの身分証明書はどうする?
高齢化社会が急速に進み、高齢者ドライバーが増えているそうです。
運転していると高齢運転者標識(四つ葉マーク)を見る数が結構増えている気がしますね。
75歳以上の自動車免許の保有者はおよそ500万人にも達します。
そのうち数十万人は認知症であると推測されているそうです。
実際、ここ10年間で死亡事故件数は減っていますが、75歳以上の高齢者が起こした死亡事故は増えています。
ニュースでもアクセルとブレーキを踏み間違えてお店などに突っ込んだというのをよく見ますね。
そんな高齢者が原因となる事故を防ぐために、地方自治体は運転免許の自主返納を行ってもらえるような特典(メリット)を用意しています。
車はもう乗らないけど、もしものために運転免許返納はしないという人も一度考えてみてはどうでしょうか。
まずは運転免許返納制度について簡単にまとめました。
スポンサードリンク
運転免許の自主返納制度について簡潔まとめ
国は高齢化社会で高齢者ドライバーの増加を見越して、1998年に自主的に運転免許証の取り消しができる制度を導入しました。
ところが、運転免許返納制度導入当時は何のメリットもなく、身分証としての運転免許証も使えなくなるので、免許返納は全然普及しなかったのです。
しかし、ここ数年は免許返納数は大幅に伸びて、2012年には10万人、2014年には20万人にもなりました。
免許返納が普及したのは、高齢化が進み高齢者の数が増えたという理由はもちろんあります。
しかし、それ以上に免許返納制度の普及に拍車をかけたのは、免許返納をしたら色々な特典を受けられるというメリットがあることと、運転免許証の代わりとなり永年身分証として利用できる「運転経歴証明書」を発行してくれることでしょう。
スポンサードリンク
運転免許返納によるメリットとは?
運転免許返納によって受けられるメリットは地方自治体によって変わってきます。
<<東京都のメリット一部抜粋>>
- 引っ越し料金10パーセント割引
- 定期預金の金利優遇
- レストラン利用料金10パーセント割引
- WAONカードを1枚進呈
- 三越伊勢丹・高島屋で自宅への配送無料
- 美術館の入館料割引
- 補聴器10パーセント割引
- ハイヤー10パーセント割引
- メガネ10パーセント割引
これはほんの一例で、他にも割引等はたくさんあります。
地方自治体によっては公共交通機関の割引などもあったりします。
細かいメリットの内容については、各都道府県や市町村などの自治体ホームページに載っている場合が多いのでチェックしてみてください!
公的な身分証明書になる「運転経歴証明書」がもらえる!
銀行口座開設や携帯電話申し込み、役所の窓口などでも身分証明書を求められることが多いです。
顔写真付きで信頼性の強い運転免許証は身分証明書としても最適ですよね。
もし免許返納によって運転免許証が無くなったら不便ですよね。
でも、申請することによって身分証明書として運転免許証と同等の位置づけにあたる「運転経歴証明書」が発行してもらえるので大丈夫です!
まとめ
何十年も自動車を運転してきた人にとっては、免許返納はとても大きな決断ですよね。
自らの老いを認めるのもとても勇気のいることだと思います。
また、高齢のご家族に免許返納をしてもらいたいという人もいると思います。
免許返納は高齢者だけ、もしくは高齢の家族がいる家庭だけの問題ではなく、今後さらに高齢化が進む日本において、国全体で免許返納についてもう一歩真剣に考えていかないといけない話題だと思いました。
スポンサードリンク