子供の麻痺症状の原因が特定?エンテロウイルスD68型とは一体なに?

エンテロウイルス

出典:http://news.tbs.co.jp

2015年の夏から秋にかけて子供達に相次いで原因の麻痺症状が出たという報道がありましたね。
赤ちゃんや幼稚園児、保育園児などの小さな子供がいる方は覚えているかもしれません。

その子供たちの麻痺症状の原因がどうやら「エンテロウイルスD68型」というウイルスが原因ではないか、と特定されてきています。

エンテロウイルスD68型???

聞いたことがない、という人も多いのではないでしょうか。
実は、子供達の間で流行するヘルパンギーナや手足口病などの原因となるウイルスの仲間なのです。

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エンテロウイルスD68型とは一体どんなウイルス?

エンテロウイルスD68型とは一体どんなものなのでしょうか。分かりやすく説明したいと思います。

まず、「エンテロウイルス」とは腸管内で増殖するウイルスの総称のことをいい、別名「腸管ウイルス」とも呼ばれています。
つまり、腸管内で増殖するウイルスをまとめて「エンテロウイルス」と呼んでいるわけです。

その色々なウイルスの中に、子供の麻痺症状の原因とされているエンテロウイルスD68型が属しているのです。
エンテロウイルスに属するウイルスとしては次のウイルスがあります。

  • ポリオウイルス1〜3型
  • コクサッキーウイルスA1〜A22,A24,B1〜B6
  • エコーウイルス2〜9,11〜21,24〜27,29〜33
  • エンテロウイルス68〜71および73

ポリオウイルスといえば、現在では日本をはじめとした多くの国で根絶されていますが、かつては人類にとって脅威だったポリオ(脊髄性小児麻痺)の原因となったウイルスです。
もちろん、ポリオウイルスとエンテロウイルスD68型とは別物ですが、同じエンテロウイルスで、麻痺の症状・・・と考えると少し怖い気もしますね。

他にも、子供達の間で蔓延しやすいヘルパンギーナや手足口病もエンテロウイルスに属するウイルスが関連していて、ヘルパンギーナはコクサッキーウイルスA2-6,8,10、手足口病はコクサッキーウイルスA16,エンテロウイルス71が原因となっています。

余談ですが、D68の「D」とは、エンテロウイルスはさらに細かく分析するとエンテロウイルスA〜Jまで分類されて、そのうちの「D」ということだそうです。

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エンテロウイルスD68型に感染しないために

手洗い消毒エンテロウイルスD68型は暑い夏に猛威を振るいます。
ヘルパンギーナや手足口病が保育園や幼稚園で流行するのも夏が多いですよね。

エンテロウイルスD68型にはワクチンはありません。
予防対策としては、基本的に風邪の予防と同じく、手洗いやうがいはもちろん、塩素系の消毒剤による消毒を徹底するのが一番の対策になります。

そして重要ですが、忘れやすいことがあります。

それは、手洗いやうがい、消毒は子供たちだけがすればいいというものではありません。
大人の手や口にエンテロウイルスD68型が付着していることも当然考えられますよね。

子供たちが一生懸命手洗やうがい、消毒等で対策をしても、親たちが子供たちに感染させていたら全く意味がないです。
面倒ですけど、子供たちに感染させないためにも大人も手洗いとうがい、消毒はしっかりしましょう。

エンテロウイルスD68型の初期症状

エンテロウイルスD68型の初期症状は軽い咳嗽(咳)や鼻汁など風邪のような症状から始まります。
その後、咳症状がひどくなり、喘鳴(ゼイゼイやヒューヒューという呼吸音)や陥没呼吸(呼吸の際に胸の一部が陥没する)、発熱症状が現れます。

その後、症状が重くなり、気管支ぜんそくや急性気管支炎で入院に至るケースが多く、さらに重症化すると、筋肉の虚弱や脳神経機能に異常をきたし、麻痺が残るケースもあります。

子供が咳や鼻水を流していて「あれ、風邪かな?」と感じても、「病院へ連れて行くの大変だな〜。もしかして寝たら治るかもしれないし、明日まで様子を見てみよう」となることもありますよね。
でも、その症状はエンテロウイルスD68型の初期症状かもしれず、あっという間に重症化してしまうこともあります。

子供の様子をみて「あれ?風邪かな?」と思うことがあれば、まずは病院へいくことが大事ですね。

まとめ

重要なのはエンテロウイルスD68型を含めたウイルス全般に言えますが、感染しないように、子供はもちろん大人も手洗いやうがい、消毒で感染しない・させないことです。

あと、風邪っぽいけど「とりあえず保育園(幼稚園)へ行かせて様子をみよう」というのは問題外ですよね。
もしエンテロウイルスD68型に感染していたら、保育園(幼稚園)のありとあらゆるものにまき散らすことになり、大勢の園児に感染することになります。

ウイルスが流行している時期は特に、「風邪だし、どうせすぐ治るでしょ」とか「保育園(幼稚園)で風邪を移す移されるのはお互いさま」なんて軽く思わずに、しっかりと病院へいきましょう!

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